MASUMIのモードなイスタンブール Vol.14
長い冬のあと、ようやく見せ始めた眩しい太陽がİstanbulに春の訪れを感じさせます。太陽を浴びると一気にエネルギーが湧き、旅に出かけたくなりますね。そこで一足先にİstanbulを脱げ出し、”とっておきの春の旅”をご紹介します。
以前、当コラムVol.6とVol.10でもご案内した北エーゲ海のUrlaへ。イスタンブールより車で約6時間、飛行機で1時間、İzmir空港よりシャトルバスでダイレクトにUrlaへ行くことができます。ここ数年で一気にModa(トレンド)になって日に日に様変わりするUrlaですが、それでも地元らしさ、昔ながらの良さが残る素敵な街です。
Urlaと言えば、ワイン。オリーブ。風の街。新進気鋭のワイナリーから昔から今に残るワイナリーまで、「Urla葡萄畑マップ」片手にワイナリー巡り、そして地産地消のガストロミー巡りをするのもたまりません。季節毎に様々な名産品がありますが、何といっても外せないのはアンティチョーク(Enginar)で、3月終わり頃からアンティチョークのシーズンを迎えます。
見渡す限り畑はアンティチョークでいっぱいになり、最盛期を迎える5月は年に一度のアンティチョークの祭典「Enginarフェスティバル」(Uluslararası Urla Enginar festivalı)が開かれます。パンデミックで2年ぶりに開催された昨年のフェスティバルは地元の人から旅行者たちで大いに賑わい、ライブや地元アーティストのハンドメイドショップ、もちろん収穫されたアンティチョークがところ狭しと並びます。地元民に愛され続ける郷土料理から独創的なオリジナル料理を夜遅くまで食べて踊って買い物をし、春の恵みを皆で喜び合います。今年は5月5日〜7日の開催予定です。
アンティチョークの原産地は地中海沿岸から中央アジアですが、今では日本でも人気です。小さいものから大きなものまで、紫がかったものなど種類はさまざまですが、トルコ料理でよく見るのはアンティチョークの芯の部分を使った一品ですね。UrlaのアンティチョークはSakız enginarと言う品種で、がくの内側の果肉部分を歯でこそぎ
Urlaでオススメしたいレストラン(Lokanta)といえば、『Şafak Lokantası』(写真上)。地元で愛され続けるレストランの1つで、伝統的なトルコ料理がずらっと並んでいます。もちろんアンティチョーク料理も。おしゃれなレストランとして知られる『Beğendik Abi』(写真左)もオススメです。エーゲ海沿岸で採れる旬の野草類を使った一皿を、ぜひ堪能してください。
Enginarフェスティバルの広場から一歩入った通り、Sanat Sokakは普段でも土日にはハンドメイドの露店が並び、とにかく賑わいます。古い石畳の通り沿いに色とりどりの石作りの建物はリノベーションされてブティックや雑貨屋、カフェ、アンティークショップとなり、お買い物を楽しめます。 私は友人へのお土産としてUrlaモチーフのラクグラスやポーチ、地元作家の作るセラミックなどをよく買い求めます。ショッピングの後の私の定番は、『Mahfel Urla』で人気のメレンゲのお菓子で舌鼓。
Urla船乗り場にも足を運んでみてください。朝早くに行けば新鮮な魚介類のセリも見ることができます。海沿いには昔からあるメイハーネやバー、カフェが並んでいますが、ここでのオススメのカフェは『Cafe Merci』。注目の観光地として昨今のUrlaはどこもかしこも混雑していますが、ここCafe Merciはいつも穏やかな時間が流れ、開放的な作りの店内で海を眺めながらクロワッサンとカフェラテを楽しめます。次回はUrlaのガストロノミーレストランや、美術館などご紹介したいと思います。それでは皆さま、太陽を浴びて素敵な春をお過ごしください♬
Uluslararası Urla Enginar Festivalı
Şafak Lokantası
@safak_lokantasi
Hacı İsa,Zafer Cad.No:8,Urla,İzmir
Beğendik Abi
@begendikabi_official
Camiatik,Tatar Cami Sok.No:12,Urla,İzmir
Mahfel Urla
@mahfelurla
Yeni,Filiz Sok.No:6,Urla,İzmir
Cafe Merci
@cafemerci35
İskele,İskele Cad.No:16,Urla,İzmir
[email protected]
www.maison-masumi.com
@maison_masumi