関西人Yeni.の横から失礼します。vol.43

 

もう随分前のことに思えるが、5月中を賑わせたトルコ総選挙、終わってみれば予想を裏切る結果と何も変わらない日常が待っていた。こちらは投票権もないくせにしばらくは遠い目をして燃え尽き症候群と戦っていたが、物価高はいよいよひどくなり、消費税がいきなりガーンと上がり、いつまでもボーッとしてはいられなくなった。更に選挙前まで食い止められていたのか何なのか、選挙が終わるとタガが外れたようにトルコリラの暴落が♪ 嗚呼ッ、ど・う・に・も・止・ま・ら・な・い!♪

・・・歌っている場合ちゃうわ!現政権の最大の課題である経済立て直しのため経済相が交代し、中央銀行総裁も交代し、さてどこまで新経済政策ブレーン達が手腕を発揮出来るかお手並み拝見中だが・・・。って、頼むわホンマ。ちゃんとやってもらわんと困るねん市民は。

 

 

さて、景気の悪い話はしばし横においておき、気分を変えてイスタンブールの新観光スポットをご紹介しよう。パンデミック期間中から昨今まで、何気に歴史式的建造物の修復が終わって再公開が始まっていたり、新たな文化・娯楽施設がオープンしたりしている。その中で今回は、イスタンブールのランドマークの一つでありオスマン帝国の誇るブルー・モスク、元軍事施設を改築した国立ラーミ図書館、そして規模と知名度において民間美術館ナンバーワンであろうイスタンブール近代美術館を一緒に巡ってみよう。

言わずと知れた、このお方。世界遺産【イスタンブールの歴史地区】にどーんと鎮座する、威風堂々ブルー・モスクからスタートだ。

オスマン帝国時代の1616年、時のスルタンであったアフメット1世の命で建造された。意外なことに、建設の指揮をとったのは、あまりにも有名なトルコの大建築家スィナンではなくその弟子のメフメット・アーアである。バースデーケーキのロウソクみたいにモスク周囲におっ立つ尖塔(せんとう)ミナレットの数も6基と、格が違う。今も昔も、数が多いのはええこっちゃ、ということやな。

過去5年に渡って修復が行われていたが、同時に一般公開もされていたのでこの時期に訪れた方々は、英語名称が表すようにブルーの色調タイルが美しい壁や天井ドームが建材に覆われてほとんどなんも見えへんやん(怒)とさぞガッカリされたことだろう。修復大詰めの最後の半年は完全閉鎖し、この度晴れてお目見えとなった。

同行してくれたトルコ人の友人女子、普段露出度の高い服を着る傾向があるので、事前に控えめにせーよと釘を刺しておいた。にも関わらず、胸の谷間丸見え、だいぶ膝上のボディコンワンピースで現れた。君ぃ!かたや長袖ロングスカートの私。どっちがトルコ人やねん!!

ここは海外からの観光客が多すぎることと、夏場とあって皆が肌丸出しの薄着であることもあり、特に注意されることもなく無事拝観。ちなみにモスクでは靴を脱ぐので、拝観中に靴を入れる用のスーパーの袋とかが一枚あると便利だ。あと、女性は頭を覆うためのスカーフも忘れずに。

修復前と修復後を見た感想として、修復前がくすんだブルー色調だとすると、修復後は赤・ピンク系も多用され、随分とファンシーな印象だと思うのは私だけか?

最後にもう一つ、礼拝前後に一時拝観がストップするので(開閉時間を記載した看板(右)ご参照)、非常に混雑する開場時間すぐと閉場時間ギリギリは避けて行くとスムーズに拝観できる。

 

 Sultanahmet Camii
 Binbirdirek,At Meydanı Cad.No:10,Fatih-İstanbul
 sultanahmetcami.org/

 

 

地域の図書館が少なく、一般的に図書館文化が根付いていない印象のトルコ。なので、図書館で本を借りるという習慣も周囲で聞いたことがない。ちょっと書き物をしたい、本をじっくり読みたい、調べ物をしたい際など、近所に図書館があれば毎日通うのになぁ。そんな中、気になっていたこのラーミ図書館は、文化観光省直轄の国立図書館。どうりで立派そうな造りである。週7日、24時間オープンという触れ込みもますます魅力的だ。

場所は、旧市街と新市街を隔てる金角湾奥にある歴史ある町エユップ・スルタン区に位置する。そしてここへアクセスする為だけに、私は初めてトラム路線T4(一部地下も走行)なるものに乗車したのだった。知らん間にあっちこっちに路線拡がって便利になってるわ、イスタンブール。しかし・・・ちょっと遠い。頻繁に通える距離ではない。もうちょっと中心部に作ってくれたらええのに。

元々はオスマン帝国時代に農場として建設され、その後軍舎として利用され、今度は学習・教育目的の為に生まれ変わったラーミ図書館。石造りの砦のような強固な佇まいである。中に入ってみると、目的用途によって区切られた様々な図書室があった。持ってきた読みかけの本を手に、ラーミ図書館で読書するフリして写真撮影。同室で真剣に勉強していた女子学生に睨まれた。すんません・・・。中庭には“トルコのスタバ”(と私が勝手に呼ぶ)「Kahve Dünyası(カフヴェ・ドゥンヤス=コーヒーの世界)」も出店していて、休憩や飲食に利用出来る。

24時間開館と言うが、夜は一体どんな雰囲気なのだろう。果たしてどんだけ利用者がいるのか。今度は、夜に尋ねてみたいと思った。

 

 Rami Kütüphanesi
 Rami Kışla Müdürlüğü,Yeni Rami Mah,Rami Kışla Cad.No.98/1,Eyüpsultan-İstanbul
 ramikutuphanesi.gov.tr/

 

私は、この美術館が移転・新築オープンするのを心待ちにしていた。元々は、2004年にカラキョイ港内の船舶倉庫を改造してオープンしたのが前身である。息子ポケモンが小さい頃は、保育園から遠足に来たり、美術ワークショップに連れてきたこともあった。その後取り壊され、長い間タクスィムのペラ地区に移転・営業してきたのだった。

新ビルは、娯楽複合施設「ガラタポート」内に位置するキャッチーな立地にあり、イタリア人建築家レンゾ・ピアノ氏による独創的なデザインも目を引く。素敵だ・・・。旧ビルより格段規模の大きいイスタンブール・モダンは、中も素敵だった。くまなく回ったが、その中で・・・

カンヌ映画祭でも常連のトルコ人映画監督ヌーリ・ビルゲ・ジェイラン氏の写真展が開催中(2023年7月15日現在)。この人は写真も撮るのか。どの作品にも写る、各国の人々の表情が非常に印象的。

屋上のテラスに水が張ってあり、その向こうのボスポラス海峡と繋がっているような錯覚を覚える。新ビルが周囲の風景と違和感なく馴染んでいるという、建築の妙。パチパチパチ。水場とあって、ここで戯れるカモメの大群もまた絵になっている。せやけどこのプール、そのうち藻とか張って掃除大変やろな(⇦大きなお世話)。

ドアは閉まっていたが、テラス階にあったバー。まだ準備中なのだろうか。非常に気になる。こんな場所で一杯飲むなんて、カッコよすぎるやんか。

館内にオープンしたレストランも、べらぼうに高そうだが一度行ってみたい。トルコ・フュージョン料理を出すという。ほ〜ぅ。出してもらおか。

 

 İstanbul Modern
 Kılıç Ali Paşa Mah,Tophane İskele Cad.No:1/1,Beyoğlu-İstanbul
 www.istanbulmodern.org/

 

 

 

以上、みなさんにとって楽しい夏になりますように!

 

 

 [email protected]
@yomikiriistanbul / @torukohitokomagekijou
 読み切り![イスタンブール]/ トルコでこどもを育てています。

 vol.42                             aaaaaaaaaaindex  

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