MASUMIのモードなイスタンブール　Vol.7

パンデミックの長い冬でしたが、ここ最近は太陽が顔を出す日が増え、İstanbulにも春の足音が少しずつ聞こえてきました。トルコで外出規制が始まって以来この3月で1年が経とうとしています。皆さまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか？

İstanbulの街中を闊歩できる日を待ちわびながら、今回はこんなパンデミックの真っ只中でも有意義に過ごせるウィンタースポーツ・スキーをトピックに挙げ、BoluとUludağの大自然の冬をご紹介したいと思います。

スキー人口はそれほど多くないにもかかわらず、トルコには国際大会が開かれるほどの素晴らしいスキー場があります。İstanbulからほど近い所ではKocaeliやBursaのUludağ……、Ankara方面ではBoluやKastamonu……、黒海地方ではSamsun、Ordu……、東トルコではKars、Erzurum……、中央トルコではSivaş、Kayseri……、地中海＆エーゲ海地方ではAntalya(!)、İzmir……と至る所にウィンタースポーツを楽しめるリッチな国土を持つ、トルコなのです。

まずはパンデミックでのウィンターリゾートの状況を調べてみました。スキー場は営業しており、ホテル予約は外出許可証代わりになるということで、外出禁止の週末でも行くことができます（2021年2月末現在）。そこで先日、数十年ぶりの大雪となった週末に、真っ白に積もったİstanbulを飛び出して車で4時間ほどのBoluにあるKartalkayaスキーリゾートへ行ってきました。

Kartalkayaがお気に入りなのには訳があります。コンパクトな規模ながらユニークなコースがあり、森を抜ける道も美しく、スキー場までの道のりにあるGölcükという美しい湖も魅力の1つ。真冬になると湖が凍って幻想的な美しい光景に変わります。深い森に雪が積もり、北欧にでもいるような白銀の世界を楽しむことができるのです。

去年、Kartalkayaを訪れた際は、Boluの街も満喫しようと白とチョコレートブラウンの木造ブティックホテルに泊まりました。夜は街を歩きながら、これまで著名な料理人を輩出してきた”美食の街・Bolu”では知る人ぞ知るレストラン『Mercan-i』へ。トラディショナルなトルコ料理を楽しみ、ホテルに戻りました。ここからスキー場までは車で30分ほどです。

今年はゲレンデに併設されたKartal Otelにステイ。スキーパス（リフト券）2日分と3食、ティータイムのクッキーや夜食も付いて1,200~1,500TL(1泊/人)。ホテル提携のレンタルスキー料金は100TL(いつも使うPenguenTepeレンタルショップは65TLでした)で、2日の間、思う存分にスキーを楽しむことにしました。

マイナス10度の大雪とあってゲレンデは人が少なく、吹雪の中でのスキーとなりましたが、新雪なので最高のコンディション(右の動画をご覧ください)! KarkalkayaはUludağと比べると規模は小さめですが、ワイルドなコースや難関コースがより面白いかと思います。通常はゲレンデにカフェやおしゃれなバーがあり、夜はナイトクラブになるのですが、今季はもちろんクローズです。

ステイした日はバレンタインデーということもあって、カップルと家族連れで満室だったKartal Otel。”北欧リゾート”とまではいきませんが、ロッジスタイルの落ち着いたこのホテルには（パンデミックでなければ）スパやプールなどの様々なアトラクションも揃っています。

İstanbulから車で行けるスキーリゾートといえばUludağ、ここは有名ですね。去年は降雪が少なめでしたが今年はたっぷり降ってくれたようです。Kartalkayaよりも規模が大きくカジュアルなので、家族連れのお客が多い印象を受けます。リフト券やホテル料金はKartalkayaより若干高めの設定です。規模が大きい分ダイナミックで、初心者〜中級者が楽しめるコースが多くあるように思います。

夏はエーゲ海＆地中海リゾート、冬はスキーリゾート……、トルコはなんてリッチな大自然を持つ国なのでしょう！皆さん、3月下旬までウィンターリゾートを存分にお楽しみくださいね！