The駐在員リレー@ISTANBUL 第25通
Istanbul Navi 2015年10月号
2015年10月付
From 西村 英記 さん
株式会社 ダイキントルコ取締役副社長
Q. トルコ赴任時のご感想は?
2013年12月に赴任した時の第一印象は、昼夜を問わず行われている道路や鉄道の延伸などのインフラ整備や、主要幹線道路に沿って新築改修の建築現場のクレーンが立ち並ぶ、街全体が躍動する「成長都市」と感じたことを今でも鮮明に覚えています。その光景は2002年まで駐在していた中国の主要都市と同様で、残念ながら最近の日本ではこれまであまり見ることのない光景でした。現在は少し向かい風に直面しているトルコ経済ですが、萎縮して立ち止まることなく前向きでアグレッシブなトルコの人々に支えられているこの市場はまだまだ魅力的だと感じています。
Q. ダイキントルコをご紹介ください!
弊社のトルコ事業の始まりは1975年に遡り、同時は当地代理店を通じた業務用空調機器の販売を主体とした機器販売事業を展開していました。21世紀に入りトルコの急速な経済成長から2007年の自社営業事務所の設立を経て、2011年に当時新興空調メーカーとして事業を拡大していたエアフェル社を買収する事で生産・販売・開発・輸出機能を携えた現在の事業形態へと変化してきました。
新興国に分類されるトルコは、環境にやさしい省エネ機器の普及は始まったばかりで、高性能インバーターや新冷媒などの新しい技術を搭載した製品への移行期にあると言えます。それらの技術力を有する弊社を含めた日系企業においてトルコ市場は大きなビジネスチャンスがあり、弊社でも業務用・家庭用それぞれの空調機で拡大しています。
トルコ法人で扱う商品の特色のひとつとして、日本では見ることのない「黒い室内機」のルームエアコンや、日本では生産・販売を行っていないガスボイラーなど、当地で開発した機器の生産や販売を行っています。トルコにおいてエアコンは家具と同様に「見せる家電」として色やデザインに対して高いニーズがあります。よって家具と同様で購入されるご家庭の奥様が機器選定をすることも珍しくないそうです。
また弊社事業はトルコのみならず当地の地の利を生かした周辺国、特にコーカサスや中央アジアへの輸出販売を当地より行っており、次なる新興国と呼べる国や地域での事業基盤の確立にも尽力しています。
Q. İstanbulライフはいかがお過ごしですか?
もともとはゴルフが大好きで過去の駐在先でも「休日=ゴルフ」が余暇の過ごし方でしたが、ここでは家族との時間を持つようにしています。今年はカッパドキアや欧州への小旅行を楽しんだり、夏には家族と黒海沿いのビーチを幾度と満喫して休暇を楽しんでいます。また他の駐在員の方々と同様に最近はジムで体を動かすことを心がけています。
1993年 ダイキン工業入社
1999年 上海ダイキン空調有限公司出向(中国・北京、上海、広州)
2003年 ダイキンアレンエアコンディショニング社 社長(フィリピン・マニラ)
2008年 ダイキンエアコンディショニングUK社 副社長(英国・ロンドン)
2013年 ダイキントルコ社 副社長(トルコ・イスタンブール)
Daikin Isıtma ve Soğutma Sistemleri Sanayı ve Ticaret A.Ş.
Allianz Plaza,Küçükbakkalköy Mah,Kayısdağı Cad.No:1,K:21-22,34750,Ataşehir / İstanbul,Turkey
0850-200-7700