MASUMIのモードなイスタンブール Vol.8

 

Istanbul Navi 2021年5月号

 


待ちに待った春がやってきたİstanbul。本来ならば最高の季節……になるはずなのに、ラマザン期間の外出制限強化のせいで“我慢の春”となってしまいました。皆さまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか?

この春、ぜひ挑戦したかった旅があります。それは、Likya yolu(リキヤヨル 英:Lycian way)海外でも有名なトレッキングルートで、1ヶ月近くキャンピングをしながらFethiye~Antalya間540kmを歩き続けるという、人気の旅の1つです。

海岸と山の間にあるゴツゴツした石が転がった急勾配の道なき道をひたすら歩くと、ふと現れる古代リキア文明の悠久の遺跡、独特の乾燥した大地のダイナミックな景色……。Koyと呼ばれる小さな入江には秘境とも言うべき真っ青な海岸が点在し、歩き疲れた体を癒そうと思わず海に飛び込む……そんなエーゲ海と地中海と山と遺跡全てが詰まった540kmのLikya Yolu。Likyaとはトルコ南海岸の地中海に突き出たTekke半島西部トーラス山脈地域の古代文明に由来した名前で、リキア人の歩道やラバの小道をトルコに住むイギリス人によって開通されたそうです。独特の歴史と地形が生み出すLikya Yoluに恋をして、一度は自分で歩いてみたいと本を読んで情報を集め、下準備を兼ねて昨年11月には車でこのルートを旅をしてみました。

この春、Likya Yoluの旅を皆さまにレポートしたかったのですが、パンデミックで実現することは不可能に……。そこで”7日間の車で旅するLikya Yolu”を2回に渡りご紹介します。

Likya Yoluを旅するベストシーズンは春、または秋から初冬にかけて。真夏は猛暑で危険、冬はキャンプするにはちょっと寒い。そこで私が選んだのは11月中旬。İzmirから車で5〜6時間かけてスタートポイント・Fethiyeへ向かいました。

Fethiye到着は夜。キャンプする場所へ向かう途中、見上げると真っ暗な夜道に突如現れた岩窟墓、Ancient Rock Tombes(アミンタスの墓)。古代の人々はこんな急勾配の岩へどのようにして墓を作ったのだろうかと、恐れをなすほど壮大です。古代リキアで最も重要と言われた都市遺跡がここFethiyeには残っているそうです。

石畳の道を抜け森をずっと走り、山に囲まれた盆地にあるキャンプ場で一泊です。シーズン終わりかつコロナ渦ともあって貸切状態のキャンプ場、夜はキャンプファイヤーでもてなしてくれました。

秋晴れの翌朝、キャンプ場を後にし、昔ギリシャ人が住んでいた街・Kayaköyへ。

18世紀初頭に移住したギリシャ人が住んでいた丘の斜面に広がる石造りの家々(廃墟)やギリシャ正教会、礼拝堂が20以上も残っています。1919~21年にかけてギリシャ王国とトルコ間で起きた希土戦争後、政府間で住民交換協定が結ばれると、ギリシャ人は母国に戻されました。そして無人の地となり廃墟だけが残った今も、かつての彼らの暮らしを想像しながら歩くことができます。丘の反対側には美しいエーゲの海が広がっています。

こんな良いお天気はの日は海に飛び込まなくてはと、Fethiyeから南へ、ÖlüdenizのKumburnu Plajıへ。

ここは片方は急勾配の山をバックに、湾になった穏やかな海、反対側へ行くと真っ青のエーゲ海と、両方を楽しめるユニークな地形のビーチです。時間のある方はぜひパラグライダーやボートトリップ、カヌーなどを体験されるのもよいですね!

 

▶︎▶︎▶︎ 次号へ続く

 

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