The 駐在員リレー@ISTANBUL　第60通

2020.01.01ビジネスガイド

Istanbul Navi 2020年1月号

aa

aFrom 髙橋達夫さん

Sony Eurasia Pazarlama A.Ş.社長

Q.　トルコ赴任時のご感想をお聞かせください!

2017年4月、海外からの異動でトルコのイスタンブールに赴任しました。まさに、”飛んでイスタンブール”（by庄野真代）の始まりでした。

ソニー入社後、海外営業本部中近東課配属となり、若い時はサウジアラビア・UAE・イラン、バーレーン・オマーン等は出張していましたがトルコだけは行ったことがなく、サウジアラビア駐在員からすれば、お酒が飲める、映画等のエンターテイメントがあり、女性が私服で歩いているトルコ、その中でもイスタンブールは天国だと聞いていたので、自分で実際に見ることができてとても嬉しく思っています。

私は学生の頃から歴史が好きだったので、トルコという国よりも実はイスタンブールに相当な興味がありましたし、それは今も変わりません。こういうことを申し上げると語弊があるかもしれませんが、オスマントルコ帝国よりも、ローマ帝国・東ローマ帝国の首都コンスタンティノープルとして、ローマの後、西暦330年から1453年まで1100年もの間世界の中心の役目・キリスト正教の本山としての地位もあり、歩いているとあちらこちらに遺跡があるのは魅力的で、世界でも稀にみるノスタルジックな都市だと思っています。
週末ゴルフをするKemerゴルフクラブの11番ホールから見える水道橋は4世紀のローマ帝国の遺跡だと思いますが、ここからアヤソフィアまで水道を通したんだなーと思うと本当に過去の偉大さを感じます。そして、塩野七生の『コンスタンティノープルの陥落』という本にも出てきますが、難攻不落のコンスタンティノープルを陥落させたオスマントルコの攻撃は、ボスポラス海峡・金閣湾を見るたびに壮大で歴史的絵巻のシーンであったはずだと今でも想像でき、海に囲まれた美しい都市だと思います。

……ということで、仕事はさておき（仕事はお国柄、苦労の連続です。笑）、約1600年もの長きに渡って首都であった歴史的なこのイスタンブールで生活をできることは貴重な経験だと思っていますし、特にイスタンブールにいらっしゃる日本人の方々は素晴らしく、私にとって駐在地の日本人コミュニティではNo.1だと思っており、いつも楽しく過ごせるのは皆さまのおかげと感謝しています。

Q.　Sony Eurasia Pazarlama A.Ş.をご紹介ください!

会社の正式名称は、Sony Eurasia Pazarlama A.Ş.ですが、社内ではソニー・トルコと簡単に呼ばれてます。1995年設立、現在従業員数が約280名になります。主にテレビ・カメラ・オーディオといったコンスーマー電機製品やプレーステーションのゲーム機器、B2B用のプロフェッショナル機器の輸入販売とアフターサービスを行いながら、一方では全世界のソニーのシステムをハッカーから守る部隊や、ソニーのWebをクリエイトしてUploadする部隊など、弊社内にサービスを提供するグローバル機能も存在します。残念ながら日本の市場と比べると、ソニーの市場シェアはそんなに高くありません。現地生産をしている韓国勢に加え、Arcelik・Vestel等のトルコのローカルブランドも台頭しており、弊社は低価格路線から離れて、ターゲットカスタマーに絞ったセールスとマーケティングを行っており、あくまで質の高いBest of Bestのソニーらしい製品を売ることでトルコ社会に貢献・多くの方に感動をもたらすことができると信じています。ということで、質にうるさい日本人の皆さま、やっぱり高品質でソニーがほしいという方は気軽に私にお相談ください！