Istanbul Navi 2020年1月号

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スタンブールにお住いの日本人の皆さま、こんにちは!この夏にアメリカンファジーロップイヤーという種類のうさぎをかったのですが、糞が植物の良い肥料になると知りホクホクするのも束の間、屋内放し飼いのため家中の植物が食い荒らされ、半泣きでその対応に追われる日々を過ごしている園芸家の三上公子です。

 

さて、今回のお題は、イスタンブールで入手できる花苗の中でもその開花期の長さや値段の安さからトップクラスのコスパを誇るビオラ&パンジーを”いかに美しく長期にわたって咲き誇らせる”か、です。園芸店や園芸書などで見られるビオラたちは溢れそうなほどに花や葉を茂らせていますが、水やりするだけではあの様な見事な状態には決してなりません。正しいお手入れをしなければ花数も少なく葉ばかりが目立ち、茎も次第に間延びしてスカスカのみっともない状態(写真左)なり、花もすぐ咲き終わってしまいます。イスタンブールであれば冬から翌年6月くらいまで咲かせ続けられるビオラやパンジーをボリューミーかつ長期間保つ方法を2ヶ月に渡ってお伝えしていきますので、皆さまぜひお付き合いくださいませ。まず今月は管理の基本と置き場所についてです。

 

苗を植え付ける時は必ず新品の土を使いましょう。一度植物を育てた土には栄養分も少なく、害虫や菌などが潜んでいることもあるので、再生処理がされていない中古の土は使わない方が無難。またビオラやパンジーは農薬を使わない場合必ずと言っていいほどアブラムシなどの害虫がつき、苗がボロボロになります。一旦アブラムシがボリューミーな株に発生してしまうと完全な駆除はかなり困難になるため、植え付けた後、土の上に遅効性農薬を散布しましょう。農薬はあまり使いたくないという方もおいでかとは思いますが、食用ではない園芸植物を育てる際は上手に利用するのがベストです。牛乳や木酢液などの非農薬で駆除をすることも可能ですが、効果は圧倒的に農薬の方が上。こんもりと茂った株の場合、春頃になるとうどん粉病が多発しますので、その場合も必要に応じて農薬を使ってください。

水やりは土の表面が乾いたら朝にたっぷりと、が基本ですが、その頻度だと半日陰にある苗は茎が間延びしがちに。そんな場合は少し水やりの頻度を控え、葉や茎などが水切れで少しグッタリとしてから水やりをすると間延びを抑えることができます。また1週間〜10日に1度、水やりの際に液体肥料(ビオラ・パンジー用もありますが、花用のものであればOK)を与えると花の数が増えるので必ず与えましょう。水やりの際は花に水がかからない様に、また土が跳ね返って苗に付着しない様(病原菌のもととなります)、根元に優しく散水します。

置き場所は屋外の日当たりと風通しの良い場所がベストですが、多少の日陰にも耐え、3〜4時間のみ日光が当たる様な場所でも花を咲かせてくれます。冬場の植物だけあって、雪や霜に当たっても長時間でなければ簡単には枯れませんが、多少なりとも苗がダメージを受けるため、雪の日は雪が積もらない軒下に鉢を移動させ、新聞紙や小さい通気孔のあるビニールなどのカバーを掛けた方が無難。もし雪で土が凍ってしまっても水やお湯で溶かさず、自然解凍を待ちましょう。また急な気温の変化はダメージや枯れの原因となるので、屋内に取り込むのは厳禁です。日当たりの良い場所にある鉢は、春以降、気温が上がってきたら午前中のみ日が当たる場所に移動させてやると花持ちがよくなります。

 

以上の基本的管理をすべてきちんと守っても、それだけではまだボリューミーな株にはなりません。適切な環境と管理のもと、切り戻し・摘心・花ガラ摘みといった作業を丹念に繰り返して初
めてこんもりと茂るビオラ&パンジー。次回はそのやり方をお伝えしていきます。他の植物でも使うテクニックですので、植物を買ってもすぐ形が崩れたりスカスカになる……とお悩みの方はお見逃しなく!

 

 

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